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日本の言葉の歴史とは?日本語はどうできた?

   

 - 雑学

我々が普段使っている言葉は日本語ですが、この言葉はどうやってできたのでしょうか?日本語はできる前に使われていた言葉はあるのでしょうか?今回は日本の言葉の歴史について調べました。

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日本が言葉を使い始めたのはいつ頃?

言語の記録を遡ることは、文字の記録を遡ることと近い位相にありそうですが、文字が使われ始めたのは、言語の使用から下ること、19.5万年、いまから5,000年前となります。
人類史的にみればつい最近?で、文字の歴史と都市国家の成立(=身分制度の確立)と同時代です。

このように人類は過半の時代を「無文字」の中で暮らしていました。
日本に限ってみれば、約2,000年前の弥生時代中頃に外交の必要性から中国の文字-漢字を受け入れたといわれていますが、それまでは「文字なし」で十分暮らしていけたわけです。(この点は4大文明が起こった地域とはまったく異なります)

引用元-縄文と古代文明を探求しよう!

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日本語の形成の歴史

日本語の形成

日本語の完成とは何か。それは漢字と仮名が同居し、漢字を音訓で読み分け、かつ漢字の義(意味)と音がもはや中国語として通じなくなった言語が成立した事態を言う。
従って、それ以前の形成期とは、日本語がまだ中国語でもある側面を留めていた時代であると言えよう。
この形成期の中で、最も重要なものは「万葉仮名」である。これは言うまでもなく、中国語の音を借りて、倭語を表そうという試みである。

倭語の様々な地域語は中国語音に引き寄せられ採集・音写されて文字となっていったが、音韻が合致せず、数多くの地域語が元の音韻を失ったことだろう。
さらに、いったん漢音化した倭語も、近代アイヌ語の運命と同様に、漢字が指示する音や義によって強力に歪曲されていったはずだ。
一方で、倭語を使っていた発音慣習上の制約から、漢語の音韻は倭語なまりへと変質しただろう。こうして日本語風の平板な音韻へと次第に向かう。

同時に、倭語の語彙はそれぞれを含意する漢語に当てられ、いわゆる訓となる。
しかしこれは翻訳すべき倭語の体系があったというより、漢語を前提に様々な倭語が再編・造語されていったと考えるべきだろう。
ともあれ、日本人にとっての漢語とは、中国語音読みとともに日本語訓読みを持つものとなっていく。
こうして日本語(和語)は、漢語=中国語を二重化することで作られていったのだ。

引用元-和漢二重複線言語・日本語の歴史

平安時代にできた日本の言葉とは

「ひらがな・カタカナ」の由来

「ひらがな」は、西暦900年頃の平安時代に、それまでの画数(かくすう)の多い「万葉がな」に代わるものとして考案されました。
「カタカナ」は、西暦800年頃に、ひらがな同様、文字を簡略表示させる目的で考案されました。

どちらも全て、漢字がベースになっていて、「ひらがな」は漢字の字体を簡略化したもの、「カタカナ」は漢字の字体の一部をくずしたもの、が多くなっています。(そのため、カタカナは「片仮名」と書きます)     

引用元-ひらがな、カタカナの由来

標準語の成り立ちの歴史

明治時代になり、日本はアメリカやヨーロッパの進んだ文明に対抗するため、全国を統一し、急いで国力をつける必要があると感じていた。
新しい国をつくるには、教育が重要となる。子どもはみな学校に行くという義務教育がはじまり、国を支える国民の教育が大事にされた。そうして今までバラバラだった言葉を統一する必要がでてきたのだ。

当時、話し言葉といえば、全国各地の方言しか存在していなかった。
近代日本において公的な学校教育がスタートしたのは明治5年の学制発布である。
「国語」という教科はまだなく、日本語に関するいくつかの教科に分散していた。
その一つに「会話(コトバヅカヒ)」がある。当時の文部少丞であった西潟訥氏の説諭に、陸羽(北東北)の人と薩遇(鹿児島)の人との間で言葉が通じない例を挙げ、全国共通に通用する口語の教育が会話科において意図されていたことが知られる。
また、同じ説諭の箇所に、「通語」という漠然とした表現の具体的実質についてほとんど明確でないものの、全国共通に通用する日本語のヴァラエティー(=標準語)を話すことが教師の望ましい資質と考えられていた。
ただし、この段階では「標準語」という名称は、その概念とともに日本語の世界に確立されておらず、方言は不可というだけで、全国に通じる言葉に指針は示されていなかった。そのような時代背景のもとで標準語は誕生することとなった。

引用元-日本の標準語誕生の歴史

方言の成り立ちの歴史

まず、都(または、その地域の文化の中心地など)で生まれた新しい言葉が地方に広まっていき、都ではその語がなくなったにも関わらず地方に生き残ったという場合です。
昔は交通の便が今のように良くはありませんでした。また、現在のように移動が自由ではなかった点も重要です。
このように広がった言葉の伝播の一つの形は、水面に投げ入れた石と波紋の関係に似ています。
都で新しい語が出来た場合、年間約600メートルから1キロほどの速度で周辺部に伝播していきます。とすると、京都から300キロ離れたところに伝わるまで300~500年かかることになります。
もちろん、そうしている間に都では新しい言葉が生まれますから、都を中心に同心円状に方言が残ることになるわけです。
例えば、鹿児島と青森に同じ語が分布する、という例もあります。
このように古い言葉が残っている例として琉球方言などがあげられます。

引用元-高知大学教育学部 日本語学研究室

方言は日本語の歴史を紐解く鍵!?

「日本語の歴史」と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、学校で習った古文でしょう。
『源氏物語』も『枕草子』も素晴らしい文化遺産ですが、書かれた当時でさえ、日本人が皆これらの文章のような言葉を話していたわけではありません。
むしろ京都の貴族階級というごく一部の人々が読み書きしていた言葉と考えるべきで、話し言葉は別であり、社会階層や地域が変われば、使われる言葉も相当に違っていたはずです。

そうした言葉を文献から明らかにすることは困難です。しかし実は、方言研究から各時代に各地で実際に話されていた、日本語の姿に迫ることができるのです。
たとえば馬を「駒」と呼ぶ例は、文献上では平安時代の和歌をはじめとする上品な表現に限られます。
しかし方言研究と、古文の教科書には載らないようなマイナーな文献を徹底的に調べて突き合せることによって、庶民の間では「こま」と言えば雄馬だけを指し、雌馬は別の呼び方をしていたということが分かるのです。

先ほどの「方言周圏論」も、現代の研究ではさらに深まっています。
たとえば九州では古い言葉がそのままの意味と形で残りやすいのに対して、東北では使い道が大きく広がったり、思いがけない意味や形に転じたりする例がしばしば見られます。
こうした言葉に対する態度の差が、地域の風土や個性と密接に関係していることは言うまでもありません。

引用元-まなびのめ

まとめ
日本語は中国から伝わった漢字から独自の言葉へ変化していったようですね。その後その土地その土地で標準語や方言へまた変化していきました。今後も日本語は変化していきそうですね。

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