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子宮筋腫の手術！腹腔鏡手術とは

      2016/11/30

 - 美容・健康

子宮筋腫は女性特有の病気ですが、女性の皆さんはこの病気について詳しく知っていますか？実は珍しい病気ではなく、婦人科の腫瘍の中では最も多い病気なんです。そこで、この子宮筋腫と手術について調べてみました。

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子宮筋腫について

■子宮筋腫とは

子宮筋腫は良性の腫瘍ですから、それ自体が生命を脅かすものではありません。しかし放置しておきますと10kgを超えるような大きさまでになることもあります。女性ホルモンによって筋腫が大きくなりますが、逆に閉経後には小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできた場所によって症状が違ってきます。できた場所によって、子宮の内側（粘膜下筋腫）、子宮の筋肉の中（筋層内筋腫）、子宮の外側（漿膜下筋腫）に分けられています。

■どのような症状がありますか？

代表的な症状は月経量が多くなることと月経痛です。その他の症状としては月経以外の出血、腰痛、頻尿（トイレが近い）等があります。症状は、できた場所によってまちまちですが、子宮の内側にできた筋腫は小さくても症状が強く、月経量が多くなります。逆に子宮の外側にできた筋腫は相当大きくなっても症状がでません。ですから、治療法もできた場所や症状によって異なってきます。若い人では妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりするのも大きな問題です。

引用元-日本産科婦人科学会

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子宮筋腫の手術方法

■開腹手術

開腹手術はお腹を切って直接見ながら手術を行う方法です。手術時間も短く、お腹の中の状態を直接見ることができますので確実で安全な手術を行うことができます。子宮筋腫がいくつかあったり、大きい場合でもスムーズに対応ができますが、お腹に傷が残る場合がほとんどで、入院期間も長くなります。子宮筋腫の手術で最も多く行われます。

■腹腔鏡手術

腹腔鏡手術はお腹に1cm程度の穴を数個開け、そこから小型カメラを挿入し、内部を見ながら行う手術です。お腹に空けるのは1cm程度の穴なので傷跡も小さく、入院期間も短くて済みます。ですが難しい手術ですので医師が何度も経験していないと出来ません。そして腹腔鏡手術では筋腫が複数あった場合に全ての筋腫を取り除くことは出来ず、場合によっては開腹手術に変更する場合もあります。

■子宮鏡出術

子宮鏡手術ではお腹は切りません。子宮用の内視鏡を子宮の入口から挿入し、内部の様子をモニターに映してそれを見ながら行う手術です。もちろんお腹への傷は残りませんし、手術後の痛みも軽いので回復が早いです。デメリットとしては、筋腫が大きい場合は数回に分けて手術する場合もあります。腹腔鏡や開腹手術に移行する場合もあります。

■膣式出術

膣式手術もお腹は切らずに膣から行う手術です。手術後の痛みも軽く入院期間も短くて済みますが、膣式手術は子宮筋腫の手術で子宮全摘出手術を行う場合でしか適応できません。出産経験と子宮筋腫の大きさが握りこぶし以下の大きさであることが絶対条件となります。

引用元-mamari

腹腔鏡下手術とは

腹腔鏡はお腹の中（腹腔）を観察する内視鏡の事です。おへその近くに1cm程度の小さな穴を開け、そこから筒状の器具（外套管）を通しその管から内視鏡を挿入します。そして腹腔内のスペースを作るために体にとって刺激の少ない炭酸ガスを注入します。さらに左右の下腹部に3～4カ所5～10㎜の小さな穴を開け外套管を設置します。そこから専用の細い器具を出し入れし腹腔内のテレビモニターを見ながら手術を行います。術式によっては、恥骨付近の皮膚に2～3㎝の小切開を加えることもあります。

引用元-医療法人医誠会　医誠会病院婦人科

子宮筋腫の手術のリスクについて

再発のリスク

妊娠の予定がなかったとしても、子宮全摘出は女性として避けたい方が多いですよね。でも子宮筋腫の手術を行った際、子宮全摘出をしないかぎり、子宮筋腫を全て取り切るのは不可能です。子宮筋腫の手術を行い、大きな子宮筋腫は取り除けたとしても残りの小さな子宮筋腫が大きく成長すればまた手術を要する場合もあります。

不妊のリスク

子宮筋腫の手術をした女性の約80％に手術跡の部分に癒着が起きてしまいます。卵巣や卵管などが傷口にくっついてしまうことで不妊になるリスクがあります。

妊娠・出産時の子宮破裂のリスク

子宮筋腫の手術をして癒着が起きた場合、妊娠して出産する時に子宮破裂が起こる可能性があります。そして子宮破裂を避けるために、必然的に帝王切開での出産になってしまいます。妊娠中に自然分娩を望んでも帝王切開をするしかなく、自然分娩を選択できることは少なくなります。

引用元-mamari

子宮筋腫の手術後は？

出血

手術中にも出血は起こりますが、手術後の傷口からもしばらくの間出血があり、膣を通して外に少量流れることがあります。基本的には数日間で止血されますが、出血が止まらない時には再手術が必要になることも。

痛み

個人差はありますが、手術後に強い痛みと吐き気を感じる女性は多いようです。また、特に腫瘍が大きかったときは、胃腸が動けるスペースが広くなるため、食事のたびに痛みを感じることもあるようです。時間の経過とともに痛みを感じなくなるのが一般的ですが、しばらく痛みが続くようであれば切除した部分が他の臓器へ癒着してしまった可能性もあるため、担当医に相談しましょう。

再発の危険性

筋腫核手術の場合は、全摘出ではないため、子宮筋腫の再発率は約20％あるといわれています。経過観察を行い、腫瘍が大きく成長しているようだと、再手術が必要になります。

引用元-こそだてハック

腹腔鏡下手術の合併症

通常の開腹手術同様、まれに出血、感染や術後イレウスなどが起こる事があります。また炭酸ガスによる気腹に伴い、皮下気腫やガス塞栓（1/7,500～1/60,000）が発生することがあります。腸管の損傷、膀胱の損傷などが起こることがあります。さらに通常の開腹手術同様、術後には体位や電気メス使用に伴う皮膚症状がでたり，創部の感染・離開がおこることがまれにあります。手術担当医は麻酔医や手術スタッフと協力して合併症の予防と壊滅に努めていますが、どのような手術でも 100％安全ではないことをご理解ください。

引用元-医誠会病院婦人科

手術にかかる概算費用は？

子宮全摘術の場合は、開腹手術に比べて腹腔鏡手術の方が手術点数が高くなります。また、麻酔の方法によっても保険点数が違ってきます。筋腫核出術の場合も同様で、腹腔鏡手術の方が手術点数が高くなります。子宮全摘でも筋腫核出術でも、健康保険を使ってお支払いは20万～25万円ほどになると思います。

子宮鏡下手術では、手術点数がそれよりも低く入院日数も短いので、開腹手術や腹腔鏡手術に比べて費用は少なくて済み、8～10万円程度になります。尚、所得にもよりますが、次に出てくる高額療養費制度を使えば自己負担額が少なくなる可能性があります。

引用元-Ask Doctors

まとめ
子宮筋腫の腹腔鏡手術について詳しく見てきました。いきなり手術ではなく、経過観察や投薬という選択肢もあるようですが、筋腫の状態によります。いずれにせよ、定期的な検診は受けた方がいいですね。

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